千葉市近郊にお住まいのケアマネージャーのみなさん、こんにちは!
介護支援専門員として日々奮闘されていることと思います。
ケアマネジャーは、利用者の方やそのご家族と密接に関わり、介護サービスの調整や支援を行う重要な役割を担っていますよね。
ケアマネジャーの仕事は、利用者やそのご家族の生活を支えるやりがいのある仕事ですが、その裏側には様々な苦労や葛藤があるのも事実です。
今回は、ケアマネジャーの仕事の裏側を暴露し、みなさんの転職活動やキャリアアップの参考になるようなお話をしていきたいと思います!
1.利用者との関わり方のヒミツ
①携帯電話の番号を教える?教えない?
ケアマネジャーのみなさんは、利用者やそのご家族から「携帯電話の番号を教えてほしい」とお願いされることがあるのではないでしょうか?
特に、夜中や休日に急な連絡があった場合、すぐに連絡が取れると安心感を与えられます。
しかし、個人の携帯電話の番号を教えるのは、プライベートとの境界線が曖昧になり、仕事とプライベートの区別がつきにくくなる可能性があります。
では、どう対応すればいいのでしょうか?
まず、利用者やご家族の気持ちに寄り添うことが大切です。
24時間連絡が取れる安心感は、特に身体的な異変が起きた場合などに重要です。
しかし、ケアマネジャーは常に利用者のそばにいるわけではないため、万が一の緊急時は救急隊に連絡するのが適切な対応です。
一方で、事業所として24時間の連絡体制を整えることも検討してみましょう。
複数のケアマネジャーで交代制を取ったり、事業所専用の携帯電話を準備したりする方法があります。
個人の負担を減らし、安心できるケアマネジメントを提供できる体制づくりを事業所に提案してみてはいかがでしょう?
Aさんは、友人に相談したところ、その友人はケアマネージャーの仕事を突き詰めたいというモチベーションの塊のようなヒトだったらしく、すべての利用者さんにプライベートの携帯番号を教えていたそうです。
これはあくまで一例であり、賛否両論あると思いますが、自分がどこまで引き受けるかの線引きを考える際の参考にして下さい。
②服装はジャージでいいの?
ケアマネジャーの服装は、利用者やそのご家族とのコミュニケーションに影響を与える重要な要素です。
みなさんの中には、ジャージを着用している方もいるかもしれませんね。
しかし、ジャージが失礼だと感じる利用者やご家族もいるかもしれません。
では、どのような服装が適切なのでしょうか?
ケースワークの原則にある「意図的な感情表出の原則」を意識してみましょう。
これは、利用者が本音を語りやすい雰囲気を作ることです。
そのためには、服装もリラックスできるものや、利用者との距離を縮めるようなものを選ぶと良いでしょう。
例えば、スーツはかしこまりすぎている印象を与え、利用者との距離を感じてしまう場合があります。
Bさんは、利用者さんを訪問するのにスーツで行ってしまったために、一番見たい居室ではなく、応接間に案内されてしまったそうです。
それだけで、利用者さんから日常的なことを聞き出す雰囲気ではなくなってしまいます。
ジャージがNGというわけではありませんが、あまりカジュアルすぎる服装は避け、利用者やご家族がリラックスできるような服装を心がけましょう。
事業所ごとにユニフォームを決めるのも、職員の間での統一性を醸し出し、利用者さんに受け入れやすい感情を抱かせるための有効な手段です。
2.事業所内でのジレンマ
①生活援助の利用に悩むケース
ケアプランを作成していると、それほど困難な事例ではなくても、一筋縄でいかないケースに出会うことがよくあります。
これは、認知症の方と要介護認定を申請中のご夫婦のケースで、生活援助の利用について悩んでいるというお話です。
比較的よくあるのが、二世帯住宅で家族が同居しているケースです。
このような場合、生活援助の利用は原則として認められません。
ただし、同居の家族に「やむをえない理由」がある場合には認められ、以下に該当すればケアプランにその旨記載して、生活援助を位置づけることができます。
・同居の家族も要介護
・要介護でなくても、家事を行えない身体的な状態
・同居の家族から虐待などを受けている
・日中、家族が長時間にわたり外出するなどしており、実質的独居
このケースでは、二世帯住宅で家族が常に同居しているため、生活援助の利用は難しいかもしれません。
ちなみに「外部に出なくてもお互いの生活空間を行き来できる家屋」が二世帯住宅の定義です。同一敷地内でも、別棟では同居になりません。
しかし、家族間の調整や保険者との交渉によって、サービスの利用が可能になる可能性もあります。
ケアマネジャーには、利用者の権利を代弁し、保険者と交渉する「アドボケイト」の役割も求められます。
Cさんは、まず2階にいらっしゃるお嫁さんに、ご両親の部屋の整理整頓や食事の用意を援助していただくように頼んでみました。
しかし、関係が悪く援助はとても無理とのことでしたし、配偶者の方も家事は無理でしたので、保険者と交渉することにしました。
ただ単に保険者に「どうですか?」と尋ねても返事は期待できないのは分かっていましたので、アセスメントの結果そのサービスが本当に必要であると判断したことをキッチリ書面にして保険者の交渉に望みました。
このように、あらゆる知識、経験を駆使して、問題解決することが求められるのです。
②サービス担当者会議を活発に!
サービス担当者会議は、利用者やそのご家族、ケアマネジャー、サービス提供者などが集まり、ケアプランについて話し合う重要な場です。
しかし、みなさんの中には、会議が現状の確認や連絡事項のみで終わってしまい、ご家族からもいつも「特に要望はありません」の一言ばかりで、活気がないと感じている方もいるのではないでしょうか?
会議を活発にするためには、利用者やご家族の意向をきちんと聞き出すことが大切です。
ただ「何かありませんか?」と聞くのではなく、具体的な質問をして、心理的な垣根を低くし、本音を引き出す工夫をしましょう。
例えば、「夜中のトイレはどうですか?」ではなく、「一晩にトイレに行く回数はどれくらいですか?」と聞くことで、具体的な答えを引き出し、困りごとや要望を話しやすくすることができます。
利用者やご家族の本音を引き出すことができれば、自然と会議は活発になり、課題解決のための提案も出てくるでしょう。
ただ、重要なのはその場の活気ではありません。あくまでも、本人や家族の意向が叶えられているか、が第一です。
色々なサービスを一方的に押し付けて、本人が「申し訳ない」という気持ちでは意味がないのです。
みなさんも、会議を活性化させるため、本音を引き出すコミュニケーションを意識してみてください!
3.サ高住でのケアマネジメントの現実
①サ高住併設の居宅介護支援事業所への転職を検討中
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に併設されている居宅介護支援事業所への転職を検討している方もいるかもしれません。
しかし、就職説明会で「減算覚悟で100%自社サービスを利用してもらいます」と宣言され、ジレンマを感じたというお話です。
サ高住のケアマネジメントには、いくつかの問題点が指摘されています。
まず、ケアプランのワンパターン化やサービスありきのケアプランが散見されます。
また、入居時に居宅介護支援事業所の変更を条件にしたり、同一建物内のサービス利用を強制したりするケースもあるようです。
介護保険法上、利用者にはサービス事業所の選択権があります。
減算覚悟で自社サービスを利用させるという方針は、利用者の権利を侵害する可能性があり、都道府県の監査対象となる可能性も考えられます。
転職を検討する際には、このような事業所の内実をよく理解し、慎重に判断することが大切です。
②まずは在宅系の事業所で経験を積もう
サ高住のケアマネジメントに興味がある方は、まずは在宅系の居宅介護支援事業所で経験を積むことをおすすめします。
5〜7人ほどのケアマネジャーが在籍する事業所では、様々なケースを経験し、基本的なスキルを身につけることができます。
在宅系事業所で経験を積むことで、利用者一人ひとりに合わせたケアプラン作成のスキルや、利用者の権利を尊重したケアマネジメントの考え方を身につけることができます。
その後、サ高住のケアマネジメントに挑戦しても遅くはありません。
4.ケアマネジャーの仕事の魅力とやりがい
ケアマネジャーの仕事は、利用者やそのご家族の生活を支える、とてもやりがいのある仕事です。
利用者の生活課題を解決し、笑顔や感謝の言葉をもらえる瞬間は、何物にも代えがたい喜びを感じることでしょう。
また、介護の専門知識やコミュニケーション能力を高めることで、利用者やご家族だけでなく、多職種との連携も円滑に進めることができます。
ケアマネジャーは、介護のプロとして、利用者やご家族の人生に寄り添い、支える重要な役割を担っているのです。
みなさんも、ケアマネジャーの仕事の裏側を知り、その魅力ややりがいを感じてみませんか?
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