テーマパークの求人を検索した時、エンターテイメント系のスタッフ募集は大々的に行われますが、看護師募集をうたっている求人はあまり多くないため、なかなかタイミングよく目にすることができません。
私が勤務したディズニーランドでは、夢・ファンタジー・魔法・冒険などの日常を忘れさせてくれる空間であり、救護室などの現実的な場所はあまり表面に見えるようにされていないため、救護室看護師いわゆるナースキャストの募集そのものも、スタッフ募集のページの中にひっそりと書かれていることがほとんどです。
今回はそのテーマパークのナースキャストになるために見るべき求人ポイントと、自分なりにどのように考えながら転職活動を行なったかをご紹介していきます。
⒈テーマパークのホームページの求人情報をチェックする
①求人に関する情報収集をしっかりと行う
テーマパークのナースキャストという看護師資格が使える珍しい求人を探すのであれば、求人の特性や探し方などの情報収集をしっかりとおこなうことが、求人を効率的に探していくためには重要なポイントになります。
また、珍しい求人は比較対象が少ないため、例えば、求人を見つけた場合には業務内容や求人元が同じような求人で比較する必要がありますし、求人によっては条件にかなり差があるため、注意して見ないとミスマッチを起こす可能性もあります。
その他にも、求人の中には明確に応募要件が決められているものもあります。
求められる経験やスキル、珍しい求人ごとの応募条件についても確認した上で転職できるか判断していくことも大切ですね。
②知人に紹介してもらう
テーマパーク看護師の求人はどちらかというと閉鎖的なため、そこで働く看護師からの紹介というかたちでの入職もかなり多くみられます。
また、同時期に入職した場合には、救護室以外の部署(他のアトラクションやショップなど)で働くスタッフとも横のつながりができます。
そのため、看護師の知り合いがいなくてもテーマパークで働く知人がいたら、看護師の求人の有無や紹介が可能か聞いてみるのもひとつの手段です。
③転職のプロに積極的に相談する
看護師が転職をする際には転職のプロに相談しながら転職活動を進めていくことが、転職後のミスマッチを防いだり、転職の成功率を上げていくためには大切です。
珍しい求人は自分で探そうと思っても探し方を知らなければ見つけることも難しいです。
希望する求人があるかどうかは転職エージェントのような求人を紹介してくれるサービスを利用する方が効率的に求人を見つけることができます。
また、珍しい求人には特殊な仕事も多いため、興味のある求人が本当に自分のキャリア形成にプラスになるのか、希望のキャリアを実現するために他にもっと良い求人はあるのかといった相談もできます。
その他にも、転職のプロだからこそ知っている求人の内情に関する情報や珍しい求人の選考のポイントについて聞ける可能性もあるため、珍しい求人への転職の成功率を上げるために転職のプ口には積極的に相談するのも良いと思います。
2.自己分析や希望条件を明確にしておく
①自己分析をして希望のキャリアを把握する
看護師として転職をする場合には、自己分析をした上で希望のキャリアを明確にすることが転職成功のコツになりますが、珍しい求人への転職をする場合もキャリアを明確にしておくことは大切です。
というのも、珍しい求人の中には特殊な仕事も多いため、看護師経験だけではなく、働き方やキャリアの希望とマッチしているのか、なぜ珍しい求人の仕事を選んだのかを確認されることも多いです。
そのため、志望動機について自分の経験や将来のキャリアの希望を踏まえて話すと納得してもらいやすく、選考の通過率を上げることにつながります。
また、看護師として働く場合でも、働く施設で働き方は大きく変わるため、働き方の希望も明確にした上で求人選びをすると最適な求人を見つけやすくなりますよ。
②希望条件の優先順位を明確にしてから求人を探す
珍しい求人を探して転職するには、しっかりと働き方やキャリアの希望を明確にして、求人に求める希望条件の優先順位を決めておくことが大切です。
珍しい求人は仕事によって、積める経験や得られるもの、年収の水準や働き方は大きく変わるため、求人を見た上で自分の希望条件をどれだけ満たせているのかで、その求人が自分の希望を満たせているのか判断する必要があります。
ですが、求人選びで自分の希望する条件の詳細を把握していなかったり、優先順位を決めておかないと複数ある求人を絞って希望に近い求人を探すのに時間がかかってしまいます。
求人を探す際には希望する条件と優先順位をつけることが大切です。
そして、求人に求める条件の優先順位には「年収」「雇用形態」「働き方」「スキルアップ」「キャリアアップ」など様々な条件があるので、優先すべき条件と「理想」「希望」「最低限」の条件を決めておくと、求人を見た時に希望にどれだけマッチするのか判断できるようになります。
3.求められるレベルと自分の看護師レベルを知っておく
①看護師としての豊富な経験と高いスキルが求められる
看護師資格が使える珍しい求人の中には、看護師としての臨床経験が必要な求人も多いため、転職する際には事前に希望する仕事でどの程度の経験が求められるのかを確認しておきましょう。
求人によって具体的な経験年数やどの分野の経験が必要なのかといった条件は変わります。
②病棟で3年以上の経験を積むか、特定分野の看護業務の経験を
基本的に看護師として病棟勤務3年以上の経験を積めば転職する際の応募条件が満たせることが多いです。
さらに言うと、正直実際に働いてみて病棟経験3年では自身のスキルと知識不足と感じることも多々ありました。
なのでテーマパークで一人前のナースキャストとして貢献したいと思うのであれば、できる限り今の職場で臨床経験を積むか、今の職場で経験が積めないなら病院に転職して経験を積んでから挑戦することも必要かもしれません。
③個人で判断が必要な責任の重い仕事もある
看護師資格が使える珍しい求人には、看護師資格さえあれば経験が少なくても応募可能な求人ももちろんあります。
ですが、テーマパークでのナースキャストは限られた人数で対応する仕事も多いため、個人の判断や経験が非常に重要になってきます。
個人での判断が必要な責任の重い仕事は応募条件に経験年数などの条件を記載していることが多いですが、事前にその求人の仕事内容や働く職場環境に関して把握しておかないと、転職後にミスマッチが起きてしまう可能性もあるので注意しましょう。
そのため、珍しい求人の中にも専門性の高い仕事や看護師としての臨床能力が求められるテーマパークのナースキャストでは、具体的にどの程度の経験やスキルが求められるのかを把握した上で求人に応募することが大切です。
4.働いた後のデメリットがないかを知っておく
①臨床実践能力が磨けない求人もある
看護師資格が使える求人の中には、看護師資格さえあれば看護師としての経験が浅くても働ける求人もありますが、仕事内容が簡単なものや特殊な現場においては臨床実践能力が磨けない可能性もあります。
特にテーマパークのナースキャストとなると特殊な現場となるため、一般的な看護師としての臨床経験を磨くことは難しいです。
そのため、もし看護師としてのキャリア形成を重視している場合には、希望する分野での経験を積めなくなることや自身の今後のキャリアにどういった影響があるかを確認した上で応募することをおすすめします。
②転職することで年収が下がる可能性がある
看護師は病院で働く人も多いですが、病院からテーマパークという看護師資格が使える珍しい求人へ転職する際には、年収が下がる可能性もあるので注意が必要です。
看護師の月収は25万円~35万円程度なので、ディズニーランドのナースキャストとなると正社員雇用はなくアルバイトスタッフのみになるので、今までと同じような月収を稼ぐことは難しくなります。
そのため、ナースキャストとしてテーマパークへと転職する場合は、給料の相場や求人の給料欄に記載してある金額の詳細を見た上で、年収がどれだけ下がる可能性があるのかも考えて求人を選ぶことが大切です。
5.まとめ
このように看護師の転職活動と言っても、見るべきポイントを上げていくと看護師スキルから給与面まで様々なところで確認すべきポイントがあります。
その上珍しい求人のテーマパークのナースキャストとなるとなおさらです。
珍しく求人数も少ない割に自分の希望条件に合う合わないが出てくると、なかなか挑戦しようと思っても一歩を踏み出すことが難しいと感じてしまうかもしれません。
ただ、転職活動にはプロがいます。
今回の記事でもお話ししたように転職のプロとしてエージェントをうまく活用することが、テーマパーク求人をうまく探せるカギとなるかもしれません。
楽しいイメージばかりのテーマパークのナースキャストですが、そればかりではないことも事実です。
ですが、テーマパークでは病院やクリニック勤務では経験することのできないこともたくさんあり、その経験がご自身の看護師としてのスキルアップをさせてくれることでしょう。
コメント