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保健師とは?仕事内容やなり方を解説

みなさん、保健師がどのようなお仕事をしているか知っていますか?
保健所や病院など様々な場所で医療のサポートを行なって地域の人々をサポートしてくれています。

保健師になるためには学校へ通ったり試験を受けたりする必要がありすぐにはなることができません。
しかし資格を取れば活躍の幅が広く働き方も多様となることで看護師の方はキャリアの一つの選択肢として考えている人も少なくはないのではないでしょうか。

そこで今回は保健師になりたい方、気になっている方に向けて資格取得の方法や仕事内容を解説していきます。

保健師とは?どのような職業なのかご紹介

「予防」のプロフェッショナル

保健師は一言で表すと、「人々が健康な暮らしを維持できるように予防や未病を通して保険活動を行う人」と言えます。
看護師がすでに病気や怪我を患った対象者中心のお仕事に対して、保健師はまだ病気や怪我をしていない人が対象者の中心です。
病気にならならないために、健康に関する指導やアドバイス、セミナーや講習会の開催など様々な仕事を行います。

保健師の仕事内容

保健師の仕事は多岐に渡ります。
主に健康診断や予防接種を実施したり、健康診断後の結果に対してアドバイスなどを行なったりしています。
他にも妊婦さんに向けに育児相談会を実施することや、がん検診や認知症予防など予防に対するさまざまな仕事などを行なっています。

保健師に必要な資格

保健師として働くには「保健師免許」と「看護師免許」の2つの国家資格が必要です。
保健師免許を取得するには必ず看護師免許が必要であり、保健師免許のみを取得するということはできません。
2つの資格を持っていることで保健師として病院はもちろん、保険センターや一般企業、学校などで勤務することが可能になります。
保健師国家試験の合格率は80%〜90%と合格率は高い試験と言えます。

保健師はどうやったらなれるの?

保健師はどうやったらなれるの?

①看護師&保健師のダブル受験

高校を卒業後、保健師コースのある4年生の専門学校や大学に入学します。
看護師・保健師の国家試験をダブル受験し、両方合格すれば保健師として就職が可能です。
従来まではまず看護師の免許を取得した後に、保健師免許を取得する必要がありました。

しかし現在は大学や専門学校で保健師の授業を受けて、4年後看護師と同時に国家試験を受けることができるカリキュラムがあります。
最短4年で保健師免許を取ることができますが、ダブル受験という点で2つの資格取得の勉強に時間をかけなければなりません。

そして看護師試験に合格できなかった場合には保健師になることもできないこともあり並行した試験対策が必要です。

②看護師免許取得後、保健師養成学校(1年制)へ入学

高校卒業後、看護師免許を取得できる短期大学、専門学校へ入学し、3年間勉強し看護師国家試験を取得します。
その後、保健師の養成学校(専門学校や大学専攻科)へ入学し、1年間勉強して保健師国家試験を受験します。

看護師と保健師の試験を別々に受験ができるため、ダブル受験と比較すると勉強にかける時間にゆとりを持つことができます。

入学試験は「学生枠」と「社会人枠」の2種類があり、推薦と一般それぞれあります。
受験科目は大きく分けて「筆記試験」「小論文」「面接」があり、筆記試験では主に基礎看護学や疾患、領域別の内容などが出題されています。

試験の難易度は大学などに比べると低いものの、養成学校は全国に10校程度しかない事から倍率は高く試験対策が必要です。

③看護師免許取得後、大学編入または大学院へ入学(2年間)

高校卒業後、看護師免許の取得できる短期大学や専門学校へ入学し、3年間授業を受けて看護師国家試験を受験します。
その後、保健師コースのある大学へ3年次より編入し2年間勉強して保健師国家試験を受験します。

あるいは看護師国家試験を取得後、保健師コースのある大学院へ入学して2年間勉強し保健師国家試験を受験します。

大学や大学院を卒業すれば学歴や肩書が取得できることはメリットの一つでもあります。
また、編入試験は通常の大学入学試験と比較するとそこまで難易度が高くありません。

しかし近年では大学院入学による取得方法が主流になりつつあり、編入による保健師取得制度は廃止になっている学校が出てきています。

編入できたとしても奇数年と偶数年で受講できない科目があるなど単位の取得がむずかしいこともあるため、単位取得方法など確認して保健師になりやすい学校を選ぶようにしましょう。

また大学院へ入学する場合、3年生の専門学校を卒業していても受験可能ですが大学院が提示する要件(審査)を満たす必要があります。

保健師の活躍の場をそれぞれご紹介

行政保健師のお仕事

行政保健師は行政が管轄する機関で公務員として働きます。
保健師資格を持っている人の半数以上は行政保健師として働いています。

行政保健師になるには公務員試験を受ける必要があります。
試験の受験は地域にもよりますが概ね20〜30代までと年齢制限があり、キャリアが浅いうちから活躍することが可能です。

具体的な勤務先としては、都道府県や市区町村に所属する保健所や、保健センターなどがあります。
あらゆる世代のケアが対象になり、子どもでは乳幼児検診や、新生児訪問、大人を対象とした支援では生活習慣病予防、高齢者では介護曜日関する活動に実施などの支援があります。

公務員のため基本的に土日祝が休みであることや、夜勤がなく福利厚生が整っているといった点では働きやすいでしょう。

産業保健師のお仕事

産業保健師は一般企業や事業所で働く保健師です。
従業員の健康維持や増進のために、健康診断を実施してその結果を管理したり、保健指導、メンタルヘルス対策、職場環境の改善などの業務を行ったりします。

従業員が気軽に相談できる窓口として、産業医や他のスタッフと連携しながら保険活動を行なっていくことを特徴とします。

産業保健師は新卒で就職することがとても狭き門であるため、ある程度キャリアを積んで転職したい方にオススメです。
また、企業の規模にもよりますが、大きな企業では能力によって給料アップが見込める事から経済的な安定も得られやすいです。

休日は企業の就業規則に基づいて決定されます。
大企業では週休2日制が一般的ですが、業種や企業規模によっては変則的な休日体制となることもあるでしょう。

学校保健師のお仕事

学校保健師は主に学校に通う生徒や教職員の健康管理を行います。

学校の保健室に勤務し、体調を崩した生徒や怪我をした人の応急処置を行います。
いわゆる保健室の先生と言われるような「養護教諭」とは区別されます。
また学校内の病気予防に関する取り組みや、保健師としての活動の研究を行う場合もあります。

近年若年層のメンタルケアに関する関心が高まっており、就職活動に対する不安、人間関係の悩みなど生徒の抱える心の問題に寄り添い、適切なアドバイスをするのも学校保健師の大切な仕事の一つと言えるでしょう。

学校保健師は産業保健師と比較すると高額の給与を得ることが難しいです。
公立学校では養護教諭の配置が義務付けられている事から、養護教諭の資格も取得することで生徒の教育にも関わることができ年収アップが期待できるでしょう。

保健師の魅力と大変さについて|実際に働く人の声を調査

支援した人が健康になっていく変化を感じられる

保健師として働くOさんは自身の健康支援によって対象者が良い方向へ変化することが一番のやりがいであると話します。

例えば、禁煙の支援をした対象者が禁煙をすることに成功し、家族の人がとても喜んでいたという報告を受けるといった経験が挙げられます。

自身の支援が直接対象者の改善につながり予防医療に貢献できることは保健師の大きなやりがいの一つであると言えます。

体力的な大変さは比較的少ない

体力的な面での大変さが少ないことが保健師の働きやすさの一つとして挙げられます。

保健師として働くCさんは以前病棟で働いていましたが、その際は常に動き回っていて記録を書くことすら立って行うぐらいでした。

保健師として行政で働くことになって資料作成などが多くデスクワークが増えたことや、夜勤がないことで身体的な負担が圧倒的に少なくなりました。

専門性の高い仕事内容に精神的負担を感じやすい

保健師の離職理由として専門性を必要とする仕事内容が負担に感じることが多く挙げられます。

保健師は年齢・立場の大きく異なる幅広い対象者に対してサポートを行います。そのため健康指導において専門性の高い知識が求められ、様々な知識が必要になることを負担に感じてしまう人も多いです。

例えば、生活習慣を変えていかなければならない対象者に対し行動変容を起こすためのアプローチが必要であることや、
食育セミナーを開く際には食に対して興味を持たない従業員に対して少しでも「参加したい!」と思わせるための集客方法や内容構成が必要であることが挙げられます。

保健師として働くためには医療としての専門的知識に加え、ビジネススキルなど幅広いスキルが求められる事から常に学んでいきたいという気持ちがある人にとってはよい環境であると言えます。

まとめ

いかがでしたか?
今回は保健師になるための方法や仕事内容についてご紹介しました。
保健師にさらに興味を持つことができましたでしょうか。
看護師のスキルアップとして視野に入れている方は参考にしていただけると幸いです。

家チカ!メディジョブでは、看護師や保健師として働きたいという方に向けて、有益な情報をたくさん発信しています。
今後のキャリア形成の参考にぜひご利用ください。

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