医療の現場とはひと味違うテーマパークの救護室では、毎日のように様々な予測不可能な事態に直面することが多々あります。
そのような忙しい日々の勤務の中で、ディズニーランドのナースキャストでしか経験のできないようなお仕事の内容もありました。
もちろん、楽しいことばかりではありません。
今回の記事では実際にディズニーランドのナースキャストとして勤務していた私が感じた「やってよかった!」と感じたことをご紹介させていただきます。
楽しそうな世界観の中で働くことができるディズニーランドのナースキャスト。
メリットもあれば、デメリットもあるため、働くことを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
⒈エンターテイメントの世界を楽しめた
①新しいアトラクションの体験や社員割引がある
ディズニーランドのナースキャストとして働いていると、他のキャストと同じように新しいアトラクションや企画が始まるときは、事前の申し込みで先行体験をすることができます。
また、私の勤務していた頃はパーク内のショップで社員割引というものもありました。
またパークの中のことを知っておくことも仕事をやる上で必要となるという考えから、繁忙期以外はテーマパークの入園が無料となるため、休日にパークへ遊びに行くキャストも多かったです。
②ディズニーの世界観の中で仕事ができる
ディズニーランドの救護室は、中にもテーマパークのアトラクションの音楽や歓声が聞こえてくることも多く、明るい雰囲気に包まれていました。
そしてそこで勤務しているナースキャスト達もどちらかというとディズニーランドが好きな人が集まっているため、自然と和やかで和気あいあいとした雰囲気の中で勤務することができました。
⒉シフトは融通がきいた
①ライフワークバランスがとりやすい
ディズニーランドでは病棟などど違い、常に人手不足ということはなくきちんと必要な数のスタッフを採用していました。
そして月単位でシフト希望がだせて、休み希望は事前に申請することできちんと希望を聞いてもらえていたので、シフトはかなり自由がききました。
また病棟勤務との違いとして、委員会の会議や病棟会などの会議が休日に入ったりすることもなかったので、プライベートの時間をしっかり確保することができていました。
②休み希望が通りやすいスタッフの編成になっている
ディズニーランドではパークの繁忙期にすぐ働くことのできる看護師をキープしておくために、正社員として定期的にシフトに入るナースキャスト以外にも、パート勤務で働く看キャストや月に2~3回のみ働くキャストなど、様々な働き方をするたくさんのスタッフが所属していました。
そのため、事前に申し出れば、確実に休みを貰うことができて、かつ人数が足りているという感覚があるだけでも、休みの希望が取りやすかったり気持ち的にも周りに気を使いすぎる必要もなかったので、働きやすかったです。
また、急な体調不良で休むスタッフや家族の看病で休む場合も、ギリギリの人数で現場を回しているわけではなかったので、基本的に無理をすることなく業務にあたれました。
⒊勤務時間がきちんと決まっていた
①残業がほとんどなかった
私が勤務したディズニーランドでは、あらかじめ開園時間、閉園時間が決まっているので、基本的に残業はほとんどありませんでした。
例外的に、閉園時間直前に体調異変を起こした来園者がいた場合には、残業となることがありました。
重症のゲストがいた場合は救急車への引継ぎが必要になったり、また軽症なら必要な薬のお渡しや処置をそのまま残って行なっていましたが長くなりそうな時は、勤務交代者に引き継ぎを行なっていました。
②勤務時間をきちんと守れるシフトシステム
もし、残業になりそうな時でも何時間もかかるということはありません。
なぜなら、ディズニーランドのナースキャストの勤務時間は5つほどに分けられていて、それに伴い時給も勤務した時間帯で変わり、それぞれの時間帯で勤務するキャストが入れ替わるため、みなさんきちんと勤務時間を守って働かれていました。
そのため交代者が来て勤務時間を回る時は、きちんと引き継ぎを行えば交代者が責任を持って、対応してくれていました。
今思うととてもチームワークは良かったように思います。
ただ、勤務するテーマパークによっては残業がある場合もあると思いますので、注意してください。
⒋看護師の仕事以外の経験ができる
①ゲストのクレーム対応をする場合も
私が勤務していた時に経験したこととして、体調不良になりパークを最後まで楽しめなかったゲストから、「チケット代を返却して欲しい」や「治療費を支払って欲しい」などのクレームを救護室で訴えられることがありました。
医療行為に対してのクレームであればある程度対応はできるのですが、このような料金に関することやあまりにもむちゃな言い分に関しては、私たちナースキャストでは対応しきれません。
なので、最終的にはクレーム処理の専任スタッフに引き継ぎますが、最初に来園者からの訴えを聞くことが多いのは救護室にいるナースキャストになることが多かったです。
②ナースキャストもゲストに元気や夢を与えることができる
パークに遊びに来たゲストが夢や元気をもらえるのは、ディズニーのキャラクターやダンサーまたアトラクションキャストだけではありません。
ナースキャストも開園時に、ディズニーキャラクターの後ろに他のキャストと同じように立って、ゲストに手を振ることも仕事の1つになります。
その時に制服でナースキャストとわかるため、ゲストから「以前救護室でお世話になった者です。あの時はありがとうございました。」と声をかけていただいたり、たくさん手を振っていただくことがあります。
そういったお声をかけていただくと、自分自身のお仕事がとても誇らしく、自分もパークのキャストの一員としてお仕事できているんだなあと実感することができます。
5.まとめ
ディズニーランドはたくさんの人から愛される楽しい楽しい夢の国というイメージがあり、そこで働けるなんて絶対に楽しいはず!と想像する方も多いと思います。
実際に私もその1人でした。
いざ働いてみると想像以上に忙しくて、色々な緊急事態に直面して様々な対応を求められることで自分のキャパがパンク寸前になることも何度かありました。
その度にチームにとって足手まといになっていないだろうか、きちんとこの場所で自分は役に立てているのかと不安になることもたくさんありました。
ですが、ゲストからの感謝の言葉やゲストが元気になってパークへと戻っていく姿を見ることができたり、ほかのナースキャスト達と共にチーム一丸となって働いているうちに、やってよかった!と思える日の方が格段に増えました。
ディズニーのナースキャストを辞めた今でもあの頃の経験は自分の財産となっており、他のどの職場でも経験のできない貴重な時間だったなと感じています。
この記事を読んでいるこれから挑戦してみようと考えている方は、楽しみ!という気持ちと不安だなあという気持ちが入り混じって、そのために挑戦する勇気がなかなか出ないという方もいるかもしれません。
しかし、他のどの職場でも経験ができないやってよかった!と思える経験を増やしてみたいと思われる方はぜひディズニーで働くことに挑戦してみてくださいね。
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