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【看護師】ディズニーランドでのナースキャストの仕事内容の詳細解説

ディズニーランドで働くナースキャストと聞くと、「急病人が出たときだけ仕事をすればいいのでは?」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。
ですが、シーズンによっては想像を絶するほどのゲスト数となるときもあります。
その数あるゲストの中には、すり傷に薬を塗ってほしいだけの人もいれば病院搬送が必要な人まで、実に多くの患者さんを看なければならなくなる日もあります。
もちろん外国人観光客などに対して日本語以外での対応が必要となることもあります。
実際に、ナースキャストとして勤務経験のある私が、救急外来や病棟勤務で働いている時と同じくらい忙しい!と感じることも正直何度もありました。
このように基本的な看護業務から言語コミュニケーションまで、幅広い対応が求められるディズニーランドのナースキャストのお仕事内容を、応募条件や給与面も含めて詳しく解説していきます。

⒈応募条件

①正看護師の免許を持っていて、かつ病棟で勤務した経験がある

ナースキャストは即戦力としての活躍が求められるので、応募必須項目として「正看護師で病棟経験があること」「未経験者・准看護師はNG」という条件になっています。
おそらく、ディズニーランドのキャストとして高い救護レベルが求められるため、知識・経験などのスキル面から正看護師のみという条件になるのでしょう。

②土日祝日を含めた週5日のシフト制で勤務可能

応募をする時に、月〜日・祝の8つの期間をどのような時間帯でどのくらいの量を働きたいのかなどといった細かい入力を求められます。
基本的にディズニーランドでの勤務形態は決まっていますが、合格した場合はこちらに入力した内容をもとにしてシフトが決まっていきます。
そのため「働きたい時間」と「働ける時間」をしっかりと考えておく必要があります。

③1日あたり実働7時間程度の勤務が可能

雇用形態としてはアルバイトである「準社員」扱いとなるため、勤務はシフト制である程度の自分の希望で勤務を決めることができます。
やはり採用されやすい人材としてはできるだけ勤務できる日が安定かつ多く、1日の実動時間も終日働ける人の方が採用されやすいです。

⒉ナースキャストの月給・年収について

①時給制の「準社員」雇用

ナースキャストの雇用形態は、常勤の応募はなく時給制のアルバイト・パートになります。
いわゆる「準社員」となり、給与は時給制となっています。時給は勤務する時間帯に応じて変わり、「1,700~2,575円」の範囲内となります。
「イベントナース」の時給とほぼ変わらない給与水準と考えてよいでしょう。
初めはトレーニング期間(研修期間)も設けられており、トレーニング期間を経て独り立ちとなります。
経験に応じて、規定による昇給制度もありますが、月給にすると20万円前後なので千葉における看護師の平均月給31,5万円らしいのですがそれと比較するとかなりダウンしてしまいます。
ただ、「お金じゃなくて夢があるなあ」と思えるナースさんには、パークでお仕事ができること自体がとても楽しく喜ばしく感じられると思います。
また、元気になったゲストに「ありがとう」と言われたり、感謝のお手紙をもらったりととてもやりがいの感じられるお仕事です。

②充実の福利厚生制度

ディズニーランドのキャストの待遇としては、社会保険・賞与の支給・入園に関する優待パスポートの発行・グッズ販売のキャスト割引などがあります。
また通勤交通費が支給され、着替え手当という手当も付きます。
それらに加え、キャスト専用のパーク貸し切りも年1回おこなわれていて私はこのイベントが大好きで、この日を楽しみに毎日仕事を頑張っていました。

⒊医療スタッフの体制・人員

①グループでの業務が基本

両パーク内には私が勤務していた時は計8個の救護室があり、常時3名から5名程度の救護スタッフが勤務しています。
基本的には救護室の1拠点につき、3~5名のナースキャストがグループとして業務にあたるように構成されています。

医療スタッフは看護師のみで医師は常駐していない

救護室にいる救護スタッフと呼ばれるメンバーは看護師のみで構成されており、医師は存在しません。
そのため応急処置的な手当は可能ですが、診察や診療行為を受けることはできません。
もしそのような診察や診療による治療が必要となるような重症の場合には、パーク外の医療機関へ連携する形となります。

⒋主な業務内容

①病人・けが人の一時的な看護

パーク内で体調不良やケガをしたゲストが救護室に訪れますが、病院やクリニックと違うことは、元気でパークに遊びに来た人が、体調不良や怪我などの理由で救護室に訪れることです。
実際に私が働いていた時の救護室を訪れるゲストは、アトラクションに乗車して体調不良になった方が多かったです。
夏休み・冬休み・春休みの時期は救護室の繁忙期で、開園直後や閉園前には、転んでケガをした子供が多く訪れていました。
そのため、そのゲストの一時的な看護や処置が看護師の主な仕事となります。
具体的な仕事内容は、「体調不良のゲストにベッドを提供して休息してもらう」「氷枕・水分の補給」「薬剤の提供」などが挙げられます。
ケガをしたゲスト(テーマパーク内で転ぶ等)には、その場で処置できる程度のものならば、水で洗ってテープやガーゼで保護します。
また、どのアトラクションや場所でゲストが体調不良になったのか等のデータをパソコンでまとめることも業務の1つとして行っていました。
救護室内は医師不在のため、看護師が独自に薬剤を提供できないので一般市販薬のみが置かれています。
そのため体調不良のゲストの症状を聞いて薬の紹介をし、ゲスト自身に薬を選んでもらうことになります。
ケガの処置も、医師不在のため薬剤が使えません。
また、持病が悪化した来園者や、さらに大きな処置が必要な場合は、近隣のクリニックや病院を案内します。

②テーマパーク内のゲストの救護

体調不良を訴えて自分自身で救護室へ来ることができないゲストも中にはいます。
その場合は、看護師は救急キットを持参して、その場所まで救護に向かうことも仕事のひとつです。
多くの場合こちらも救護室に案内し、ベッドで休息してもらい、必要な薬のお渡しや処置を行います。
ディズニーランドでは、離れた場所や移動が困難だと思われるゲストの場合は各部署から救護室へ救護要請がきて、車で向かっていました。
そのため、運転者と看護師の2人セットで動くことが多かったです。
動けないゲストが近くの場合や繁忙期は、看護師1人で車いすを使って移動することもありました。
シーズン期や休日などはかなり混雑するため体調不良者の数も増えることが多く、忙しさは覚悟しておいた方がいいかもしれません。

③救急車への来園者の引継ぎ

持病の急激な悪化や、重篤な病状になってしまった来園者には救急車を要請することもナースキャストの仕事として必要です。
その際、救急車到着までの看護と記録を行い、救急車が到着したら救急隊員にゲストの状態の引き継ぎを行います

④ディズニーキャストの一員としての業務も

また、ディズニーランドでは開園してからキャラクターがダンスでゲストたちをお出迎えするとき、他のキャストと同じように私たち看護師も、その後ろに並んで手を振り続けることも仕事のひとつでした。

⒌まとめ

夢の多いナースキャストのお仕事ですが、実際のところ長く続けられる人はそれほど多くないかもしれません。
「イメージと違った」と挫折してしまわないためにも、よく考えじっくり検討してから応募することをおすすめします。
ディズニーランドの世界観が好きで、第一に他のキャストやゲストのために役に立ちたいという強いモチベーションをもっていることが頑張り続けるために必要な要素となってくるでしょう。
ただし、働きたいと思ってもナースキャストの求人は募集人数の少なさという観点では「レア求人」であることに間違いはありません。
随時募集があったとしても、採用人数はきわめて少ないことが予想されます。
ディズニーリゾート公式の求人サイトやその他看護師転職サイトに登録して、日ごろからこまめに求人をチェックして、応募のタイミングを待ちましょう。
レア求人ではありますが、「夢の国」であるディズニーランドの安全と安心を支える一員として活躍したい!という強い意志をお持ちなら、ぜひチャレンジしてみてください。

参考ソース:東京ディズニーリゾート公式HP(https://www.castingline.net/jobs/nurse.html)

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