『応援ナース、応援看護師』、看護師という専門職だからこそ、場所を移動しても変わらず仕事をすることができます。
看護師って毎日忙しくて、残業もありますよね。
そして命と隣り合わせの現場で働きながら、患者様に対する配慮だけではなく、家族様への配慮も行わなくてはならなかったり、ドクターと患者様の間を取り持ったり…大変な仕事ですよね。
そんな日常、ほっと一息つきたい時ってあると思います。
色々なストレス解消法がありますが、私が大学病院で看護師をしていたときは、病棟という閉鎖的な空間から出たくて、「海の中の世界」に癒しを求めました。
そして応援看護師はそんなちょっと疲れた看護師さんがリフレッシュしながら働ける、最高の働き方だと思います。
しかも北海道から沖縄まで自分の働きたい場所で働くことができるため、「自分の心に栄養を与えながら、仕事も頑張る」といった環境に身を置けると思います。
今回は応援ナースのお給与から、向いている人の特徴、必要なスキル、就活の仕方などをまとめました。
ぜひ私の体験談が、応援ナースを目指している方の参考になりましたら嬉しいです。
応援ナースの求められている場所・給与について!
応援ナースはどんな地域(病院)からのオファーが多いのか?
応援ナースは、地方や過疎地に限らず都市部でも「人員(看護師)を確保したい。」という理由から病院側が引っ越し費用などを負担し、エージェントに依頼をして募集されるものです。
北海道から沖縄、はたまた離島まで色々な病院が看護師確保のために募集をしています。
そのため人気の病院や人員が簡単に確保できる病院はそもそも「応援ナース」という制度を使っていません。
あくまでも「応援」という形で行きますので、夜勤が多かったり、日勤しかなかったりなどの勤務形態に偏りがあるときもあります。
そのためどんな勤務形態でも可能な方、独身の方が多く働いています。(または子供が巣立った後のシングルマザーの方など)
お給与と引っ越し費用について
給料形態は応援ナースを募集している病院によって異なりますが、私が働いた宮古島の病院ではボーナスがない代わりに「応援費」といった+αの手当がありました。(7万円ほど)
正職員はボーナスや有休、傷病休暇などの福利厚生が使えますが、応援ナースは「派遣職員」の位置づけですので、そういった福利厚生はありません。
しかし逆を言うと正職員の給料は応援ナースの給料から-7万差し引いた給料と考えると、なかなか少ないとも思います。(ボーナスもそんなに多くはないと言っていましたので…)
合算すると正職員と応援ナースの給与の差はあまりないのかもしれません。
しかしこれは私が働いていた宮古島での給料事情です。
都市部ではまた違った給与形態かと思いますので、ご自身の行きたい病院を調べてみてください。
応援ナースに向いている人の特徴
適応力・順応力・適格な判断力、できないことはできないと伝える力!
応援ナースは、全く知らない場所で全く知らない人間関係・物品・ローカルルールなどの元で、率先力を求められます。
そのため様々な環境下でも迅速に適応できることが求められます。
というか、そうでないとご自身がつらくなると思います。
もちろん応援ナースもその他の病院と同じで、様々な性格の方・様々な看護観・考えを持っている方々が一緒になって働きます。
そのため聞くべき・報告すべきする人は誰なのか、また自分の立ち回り方なども重要になってきます。
皆さんよくご存じだと思います(笑)。
そのため仕事の覚えるスピードだけではなく、自分で仕事をしやすい環境にしていくことが大切です。
またたとえ応援ナースでも、できることには限界があります。そのためできないことは「できない」と言える強さも必要です。
そうでないと、自分の首を自分で締めることにもなりますから。
「応援ナースだし、できる範囲でその病院の、患者様の力になりたい」という心がけは大切ですが、自分が無理をしないような線引きも時には必要です。
大変なことも楽しめるメンタルがあるとGood!
応援ナースの先では何が起こるか分かりません。
もしかすると、すごく物品が不足していたり、思いもよらぬ感染症が蔓延したりすることもあります。
私の場合は全病棟患者がコロナになりました(笑)。
スタッフもバタバタとコロナで倒れていく中で、自分は感染の恐怖に怯えながら、患者様の世話をしなければなりませんでした。
そのため過酷な環境でも、それを楽しもうとする、また負けないメンタルの強さが重要です!
私は、「こんな経験ができるなんて、逆に貴重だ。周りの人に自慢できる。」などといい方向に捉え、仕事を乗り切っていました。
応援ナースになるために必要なスキル・知識
重症救急部門の看護師さんは重宝される!?
応援ナースでお世話をする対象の患者様は働く病院によって様々です。
しかし地方の病院は「〇〇科」とは名ばかりで、様々な疾患や基礎疾患を持った患者様が入院しています。
そのため救急やICU,CCUなどの知識を持った看護師さんは非常に強いです。
私が宮古島で働いていたときは、コロナ患者様が透析を行わなければならなかったため、病棟で出張透析が行われました。
そのため針の穿刺を病棟看護師にお願いできないかと透析室から依頼されたことがありました。
私は透析室での勤務経験や重症救急部門での経験はなかったため、他の看護師さんにお願いしていましたが、ICUや救急での経験がある看護師さんはそつなくこなしていました。
また病棟が2フロア(2科)しかなかったため、「慢性期病棟」「急性期病棟」の区分けしかなく、私は急性期病棟所属でしたが、気管挿管で気管チューブを挿入されたままの患者様(シリンジポンプを使用し鎮静剤の微量注入あり)、人工呼吸器、気管切開、褥瘡感染、尿路感染、整形外科の手術前後の患者、コロナ患者、減圧症、飲んだくれ(宮古島ならではです)…などなど様々な患者様の入院がありました。
応援ナースをする前に様々な看護経験があるとプラスになることは、言うまでもありませんよね。
応援ナースの就活!
就活の面接はオンライン面談!
トラベルナースはいくつかの就活方法があります。
1つは就活エージェントにお願いして、面接や履歴書の添削等を手伝ってもらう方法、もう1つは、病院に直接オファーする方法です。
コロナ下では、就活エージェントが応援ナースを扱っていなかったため、私は後者の方法で就活をしましたが、現在は応援ナースの求人はだいぶ復活しているようです。
どちらの方法でも、通常の就活と同じく、履歴書を提出後面談があり、その後結果を聞くといったものです。
そして応援ナースとしての勤務地は遠方のことも多いため、ZOOMを利用したオンライン面談、もしくは電話面接で済まされることが多いです。
質問内容は、以下の通りです。
・応援ナースを目指したきっかけは?
・なぜ勤務地をそこに選んだのか?
・今までどんな看護経験をしてきたか?
・自分の強みと弱みは?
・今まで人間関係でトラブルが起きたことはあったか?
・車は持ってくるか?
などなどです。
ぜひご参考にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
トラベルナースのドラマを見て、自分もなりたいと憧れた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
応援ナースを目指されている方は、まずはご自身のスキルに磨きをかけ、「どこの病院でも勤務できる」といった自信を育ててください。
そうすることで応援ナース生活の楽しさは、天と地ほどに変わると思います。
そしてどんどん仕事が楽しくなってくると、私生活も充実するし、気持ちは前向きになるし…「応援ナースをしてよかった。」と思える自分に出会えると思います。
がんばってください♪
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