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【看護師】ディズニー看護師を目指すために必要なスキルと資格とは

テーマパーク救護室で働く看護師は、直接的に機会を使用するような大掛かりな治療や処置を行うような特別な技術を使う場面には遭遇することはほとんどありませんが、どのような症状や状態のゲストに対応するかは予測不能なため、広い知識や柔軟な対応力が求められます。
実際にディズニーのナースキャストとして勤務していた私の体験や意見も交えながらご紹介していきます。

⒈ナースキャストに向いている人とは?

①サービス業としての自覚を持って働くことができる

ディズニーランド自体が楽しむための空間なので、ナースキャストもゲストにできるだけ楽しんでもらえる雰囲気を作ることが求められます。
医療のお仕事ではありますが、サービス業の要素も大きくかかわってくるでしょう。
笑顔でゲストに対応できることや、不安を抱えたゲストにも安心していただける救護ができることなど、接客のお仕事に近い側面も持ち合わせています。
ナースキャストのお仕事には、救護・看護の技能のみならず「誰かを楽しませられる」「人を安心させられる」というヒューマンスキルも必要になってくるでしょう。

②臨機応変な対応力

ディズニーランドでは様々なゲストが来場し、その中には持病を持っている人や怪我をした人、パーク内で発熱や何かしらの病気を発症した人など予測は不可能です。
そのような状況でも救護室に来たゲストの状態を把握してどのような対応が必要になるのかを、瞬時に判断しなくてはなりません。
病棟やクリニックであれば何科で働いているかでその科にあった患者さんしかいないので、対応もシンプルです。
そういった面では今までのその人の勤務先とのギャップが発生するかもしれません。

⒉臨床経験は基本的に必要

①臨床必要経験は最低3年

テーマパークの看護師求人に応募する際に、どのテーマパークも基本的に臨床経験があることが望まれています。
経験年数はテーマパークによって規定が違いますので確認しましょう。
ディズニーランドでは私の面接時に臨床経験年数を聞かれ、最低3年と言われました。
なので3年から5年程度が基本となるでしょう。
年数と臨床経験とは記載がなく「病棟勤務の経験」などと書いていることが一般的です。

②実際に働いてみて・・・看護レベルは臨床経験4、5年レベルに匹敵する

ナースキャストになるためには最低でも3年の臨床経験が必要ですと言いました。
ただし、病棟経験3年では難しいかも・・・というのが実際に働いていた私の経験で感じたことです。
というのもナースキャストが待機する救護室には医師は常駐していません。
急病人が出た場合、ナースキャストが全て対応し、必要な処置やそれ以上の対応(近隣の病院へ搬送するかなど)を判断しなければなりません。
つまり、ナースキャストが判断して対応しないといけないということ。

転んで擦りむいたケガ程度であれば応急処置の手当てのみで大丈夫なことがほとんどですが、意識消失の人、痙攣している人、大怪我している人…などを瞬時で判断しなくてはなりません。
この記事を書いている私は病棟歴5年の経験を経てディズニーランドのナースキャストになりましたが、はっきり言って臨床経験3年では対応できないもしくはかなり対応は難しく感じると思われます。
急性期、慢性期なども全く対応の仕方が違うし、何科に関係のある疾患なのかをはっきりとわかっていないと救急搬送先の病院選びにも困ってしまいます。
でも1つ言えることがあるならば、臨床3年でもリーダー業務や救急経験がある看護師の方であればいけるかもしれません。
リーダー業務の経験をしていると瞬時の判断力や患者を観察して状況把握が格段に速くなるので、ナースキャストとしての業務もある程度捌けるかと思います。
なので結論的に言うと、臨床4、5年の看護師に匹敵する看護スキルが現場では求められます。

⒊来園者とのコミュニケーションスキル

①おもてなし力が必要

パーク内の救護室には1日にたくさんのゲストが訪れる場所であるため、ナースキャストである看護師にもコミュニケーションスキルはかなり必要でした。
また、テーマパークは本来元気なゲストや家族連れが特別な日として来園しています。
そんなときに起こる体調不良はそのゲストにとっても不意打ちの事故であり、この後再度戻ってパークを楽しめるのかといったような不安を持っていることも少なくありません。
そのためそのような気持ちに配慮しながら、再度パークへ戻れるのか無理をしてはいけない状況であるのかを判断してゲストへの説明をすることが大切です。

②笑顔を絶やさない

タイトル通り笑顔を絶やすことは忘れてはなりません。
ナースキャストもディズニーランドと言うテーマパークの1キャストなのです。
怪我や体調不良で相談もしくは救護室に来たゲストにはまずは挨拶をして、最低限の笑顔で相手を迎え入れましょう。
緊急事態の場面ではまた別の話ですが、緊迫した状況でなければ処置をしている時には不安を与えないように、またこれからパークへ戻って楽しい気持ちで1日を楽しめるためにも笑顔での対応を心がけましょう。

⒋基本的な薬や治療の知識

①症状や病気に合った薬の選択と処置を知っておく

来園者の症状を聞いて薬の提供や処置をしなくてはならないため、基本的な薬や治療の知識はディズニーランドで働くナースキャストにとって必要最低限の知識になります。
そのような知識を頭に入れるために、私の場合は採用が決まってから救急外来専門の教材や参考書などを購入し、実際に勤務が始まるまでの間に猛勉強しました。

②投薬はせずゲスト本人に薬を選んでもらう

医師が常駐していないということもあり、看護師は基本的に医師の指示がないと投薬ができません。
そのためパーク内での治療で薬の投薬が必要となった場合は、ゲスト自身に救護室に置いてある常備薬から選んでもらって飲んでもらうといった治療になります。
なのでゲストが薬選びで迷ったときもしっかりとそのゲストの体調に合った薬の案内やアドバイスができるように薬に対するきちんとした知識を持っていなければなりません。
実際に勤務していた時も、同じ効果をうたっている薬剤でもどの成分が違っていて副作用やそのゲストの既往歴なども考慮して説明できなければなりませんでした。
原因不明の気分不良や体調不良を訴えるゲストも多いため、基本的な血圧、体温、脈などのバイタル測定はもちろんのこと、聴診器は必ず問題なく使用できなければなりません。

5.まとめ

ディズニーランドはゲストに対して、夢を与えるテーマパークなのであらゆる症状に対しての判断能力や看護技術だけでなく、高いレベルでのマナーやホスピタリティが求められます。
ナースキャストに憧れて看護師になる人も多いですが、給料面では決して高くありません。
病院の外来やクリニックでアルバイトをした方が高い給料が貰える場合もあります。
ただ、私の中ではお給料面よりも「夢の国」で働けることが一番の喜びでした。
ただし、ナースキャストはディズニーキャストの中でもゲストと交流できる機会は少ないです。
裏方としてのナースキャストになる心構えが必要になってきます。

また普段のパークは外国人が大勢訪れる場所です。
救護室に訪れるのは日本人だけでなく、海外の人もたくさんいますのでナースキャストに英語スキルは求められていませんが、日本語だけでなく外国語での対応ができると採用時に有利です。
実際に対応する時も英語が話せると相手の状況が分かりやすいですよね。
ナースキャストを目指すなら英語も身につけておくとよいかもしれません。

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